２０１５年睦月

　　
　２０１５年が始まって、文庫番の家はやっと三年続いた喪が明けていきます。
元旦には、海外からのお客様も赤ちゃんを連れて来て呉れて、この家にも、新しい感覚だったのだと思います。
一つ段階を経た感じがします。世代が変わっていくのだという流れが理解できるとでも言えそうです。
後代に繋がるのかどうかは未知ですが、親たちの生きた時代も幾分背負って伝えていければ、それが今やるべき事。
六分目まとまってきたところで、足踏みが続いた一月です。
庭も畑も、まだまだです。そういえば、元旦にも小雪がちらついて、縁起がいい事よとお客様に教えて貰いましたが、
雪の多い一月です。ひと月の間に三回見た事になります。昨年が雨の多い夏で過ごしやすかったのですが、
まだそういう雲、水の様子なのでしょう。
　穏やかに、乾燥しすぎずに、だからと言って湿っぽいのではなく、そう在りたいものです。
梅の木の根元には福寿草が咲きました。だいぶ草花も増えた庭になったので、大事に季節を語っていきたいものです。
どんな長文よりも、その一茎の草々の方が雄弁です。
　人は、同じ言葉を語っていても、考えの立脚が違うと理解に困難な場合がでてきます。
月の後半は、一神教と、アニミズムの言語概念の違いを感じながら砂漠の報道を観ていました。
解決の糸口が見つけられないままなのでしょうか、ここで最後は金となるのではない、将来に繋がる融合案を
出せるといいのですが、膠着状態です。
繰り返して欲しくない事ですね。
　山川草木国土悉皆成仏に戻ります。文庫番のお題目はあれもあってこれもあって、それもあって、それでいいじゃない。
そういう中に見つけてあったはずだから。マイイトレア・カルナ。いいよ寒仕込みです。


　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　戻る