２０１６年長月

　新しい場に出させてもらって、つくづくと周囲への感謝を持った月でした。
それにしては、あまり真面目に取り組んでいない、相変わらずの文庫番。
短い、起承転結にも難儀しました。雨降りの続く、例年にない９月、長月。
　いまだに書けない、文章力の無いことを感じて、日に夜に時間が過ぎていくのに、とりとめもなく出歩く用事は
幾つも重なってしまうのです。精進が足りません。
　夏休みが終わって、学校が始まって通学路に面した家の前を通る子供達に、今昔を感じます。
そして、敬老も秋のお彼岸も、過ぎていって、周囲も皆歳を重ねてきてしまった事を感じます。
　何時の間にやら、日が短く、夜は長くなってまた、季節が巡ってしまったのです。
萩、コスモス、彼岸花。そして足元にはゲンノショウコや玉スダレ。
　花々に、ドンマイと励まされました。昨秋と同じ花は咲くけれど二度と同じ繰り返しはないと知っていて・・・。
少なからず秋の感傷に浸ってしまいます。今、ここに私は生きている。そう言い切る事を思い出します。
一冊ずつ、積み重ねてきた本は、やはり自分の生き方で、自分のことばで表して来て、悔いはない。
周囲への感謝を持つと言う事は、励まされもしたけれど、その恩にもお返しできるようにしなければと。
そうしているうちに、大切にしたい思いが実現していくのではと、短くなった・・・自分の秋に思います。


　　　　　　　　　　
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