マハラバ風土記 和歌山県田辺市

 何とほとんど会えるはずも無かった人に、「きなり歳時記2007-2008」を注文いただいて、ネットの友人に
会いに行くのです。出会い系・・・。
 朝の大紀コープファームでの交流から送っていただき、一人になって南紀へと行きます。

どうしたのか
和歌山駅で待ち時間
駅の売店には
和歌山ラーメンが
400円昼食

乗ってみるべし
この列車で時間短縮
そんな事よりも
まさに太平洋の上を
滑るような視界
和歌山ラーメン オーシャンアロー号
青竹で塀を
直してると聞いて
見てみたかった
そして果樹がたくさん
海辺の町
築120年はあると
そこの離れで
ネットを通じて
知り合って
今は使ってない
氷を使った冷蔵庫
三宝柑も植わって ここは殿水酒屋さん
穏やかそうで
好奇心にあふれた
男の子
殿水酒店のご主人は
もしかして、地域の
コンシェルジェ
文献もすぐ見せてくれて
名所ももれなく
名前は大和  鬼橋岩
いえ、あるだけ豊かです
今日は猿まつり
一体どんなお祭りと
想像していたら
日吉神社のお祭り
お祭りがあって
地域があって
そして、家の意味がある
タイムワープ
名前ばかり青年団って  獅子回し
玄関先で舞う
獅子の身体が
大きくなって
上下左右に頭が
動いて
 
 明浜の牛鬼を思い出し
短い時間に
いろいろと案内してもらい
こちらの神社は源平の戦時
熊野別当湛増が
闘鶏で占ったという由緒
弁慶産湯の釜もあると
 これは、迫力  闘鶏神社
手づくりの太巻き寿司と
さんま寿司を
持たせてくれました
換算できない夜食
そして焼き立てパンも
お菓子まで
いろいろ見つくろってもらい
それなのに
きなり歳時記
お代をいただいて
背開きで 柚子最中も
自分ブランドって
彼女と私をつないだ
女性も言う
種銭も入った手業の
ものまでいただいて
町の紹介パンフレットも
沢山用意してもらい
そうだ南方熊楠の町
再訪へのお誘いも
いただいて
一針一針に念を込め また、来なけりゃと

 こころ用意の足りない文庫番には、一時間もない出会いをただの本の行商と考えていて、実際には
こんなに気持を頂いて良いのだろうかと、携帯電話の充電が切れた帰りの電車でパンを一つ、また一つ
と食べながら感激していたのです。
 そして、それぞれの地域にいる同年代の女性たちが自分ブランドを模索しているのだと、
ことばのパッチワークと自分を言いながら、もっと修行しなければと考えます。
 そして、偶然お祭り獅子回しの場を見させてもらって、歴史を掠って、粘菌を考え。ともに生きる事、地域が
あるという事の豊かな社会を私たちは持っているのだと、ことばを確かめるのです。


2009年10月奈良  2009年11月ささかみ                               戻る