２０１０年３月２７日２８日２９日３０日３１日

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 其の弐
　
　この旅は、事業年度の末で、どう考えれば良いのか。時間もお金も大変ですけれど人の縁には恵まれ
しかつめらしく環境問題だけ考えているものでもなく、わけわからない消費と流通の間を論じているのでも
ない一行です。世界遺産は来た好機を逃せはしません。それぞれに、暫くこのような長旅はできないからと、
今楽しめる事は楽しみます。自分で楽しまないで、どうして人に伝えることができるでしょう。

	お屋敷の前で 椅子に腰かけて マダムがお一人 屋根の赤瓦を撮って 人影に気がつきました 海辺までの散歩途中		朝早くから 大勢の人が出ています 犬も出ています 様々な姿態で 呼吸を波動と合わせて
早朝の寛ぎ		海辺にて
	どうやら、普段しっかり 素足で歩いていると 親指はじめ、五本指が 砂を掴んでいるようですが のっぺりとしてるのは 靴を脱いだばかり		私たちの見ているのは インド洋なのです
足跡（そくせき）		海〜！インド洋！！
	海岸に沿って 線路がありました 駅の構造は 階段登って渡る 故郷と変わらない 早朝の駅		ぼやぼやしてたら、列車が なんという偶然にか 通ってくれました 今日は満月の日 月に一日（陰暦） お仕事は休みだそうです
線路と駅が		目の前を
	インド洋を背後にして このお屋敷街を抜け ここに住み、物書きであったら どんな作品が生まれるかと		多色の花々が咲いて 手入れの良いお庭 幹も太く、元は何本でしょう
小説家だったら		塀越しのブーゲンビリア
	いや、見事な手さばきに 種を返しながら 焼けたのを 先に焼けたのに重ね 温かく		プレーンなのを買って みんなで分けました お店の中の人も こちらを見てます どちらが珍しいのか
え、撮るんですか		どれどれ
	青いカニ見つけたと 騒いでいたら 持ち上げてくれて ポーズです		今回の、企画者は 早朝散歩コースへと この路地を入った マーケットも見つけて ありました
これも撮るカニ		リサーチして
	姿勢を整えて 写ってくれます お仕事中申し訳ありません 野菜だけ撮るんでも 良かったのです		スマイル、スマイル ヘイヘイ、レディ うーん、フレンド
私め、撮るんですか		俺たち撮ってよ！友よ
	昨日、市場で買った 車の中で食べた種類の バナナは、その後 ありませんでした 様々な種類が あるのですね		済みません 良いですか？ 懐かしいです 私たち子供の頃 当り前だったのを忘れてます お茶碗の底とか 石で滑らかにしてました
バナナ配達撮るんです		撮るのかい、包丁研ぎ
	いろいろ並んでいます 基本的食料 マーケットの野菜店と ちょっと店構えが違って		その日、その時の 必要な量で 売ってくれていたんですね それにしても 懐かしく面白い 様々な種類も
この店も撮ってよ		お米感激
	多かったですね 炭焼き讃歌を 書きたい私は この常夏の国の エネルギー事情も知りたい		ホテル玄関に 両サイドに このような趣向 ジャスミンの花でした
プロパンボンベ		水に花を浮かべ

　えーと、３月２９日なのです。スリランカでは満月の日ですので、一般的に休日なのだそうです。
それで、幼稚園訪問も国営紅茶工場も本日は見学できません。早朝散歩の後、朝食はとらずに
シーギリアに向かいます。田園風景、椰子のプランテーション、製材所。町。
　水田風景、ハーブ地帯。とてもたくさん写したいものはあるのですが、素晴らしい運転技術と車中会話で
カメラはお休み。写したいというのは伝えたい事ですが、通過者としての感想です。

	カシューナッツ どういう実なのでしょう ここがお奨めの お店です ご主人の後ろの壁には 仏様と縦並びのカレンダー		こころを打たれるものです お店の中に、棚を置き きちんとお供えされて 仏壇とはまた違いますね
カシューナッツ販売店		神棚ではなく仏棚
	袋詰めの大きさ ロースト具合 スパイス調味のもの 優良など、いろいろ		こちらで袋詰めされて 前で売っているのですね 近い・・・
カシューナッツの棚		お店の裏が製造工場
	いつも思うのですが バイキングは、お皿の 盛り付けや、取り合わせで センス丸見えになります 名前の解らない各種を 米粉麺は、何に合わせても		本格的なチャイ 時間をゆっくりと 味わう事 香り、甘味、乳感（ミルキー）
バイキングはセンスが		チャイを
	道路から入ったお店は 階下に降りると 川辺になってます アリサンカフェの様 提の上の犬は 時々ダイビング		ブレックファースト でも、結構たっぷり いただいてしまいました 車中では カシューナッツをポリポリ
川辺に降りて		楽しい食事
	道沿いにはお店が出ていて パイナップルやバナナ トウモロコシ茹でてるお店の 地域も走りました なんだかときめきます 満腹なのに		ホット・ミルク ヨーグルト カード ここに案内予定だったのですね ひとしきり乳酸発酵を語った人も
ん、トウモロコシ		お立ち寄り
	カード、シロップかけ放題 市場で見た椰子の花蜜のシロップ 素の味を試し忘れました ここの気候で温度管理より 自然条件でできるのでしょう 家々の菌を、どう保つのか 大事な技だろうと		時間を楽しむ 誰もが、ゆとりを 持っているように思えても それは、通りすがりの見方 旅だからそう思うだけ 経済、市場、政治 どこの国でも、暮らし
シロップをかけ		人気店ですね
	基本的にスリランカでは ほとんどのものが有機だと 農薬を買うほどお金がないから と説明されました 遠目に牛がいます、鳥がいます 生き物観察インストラクターでした この価値を伝えてこそ		プランテーションの 椰子の根本にも あったのですが 撮れなくて これはシーギリアの麓で 車を降りて
水田風景		蟻塚
	観光客さん あなたは何か もたらしてくれてますか 問われました、この犬に なぜか、雌犬ばかり 犬の寝る姿が南方型		ここで、皆さんタンクから 水をペットボトルに容れて ペットボトルは ホテルのも薄いタイプ 昇ってみて理解できました 水を飲まないと
なつかれて		水を持たないと
	ペーパーは売りもの お掃除もしますよ 箒の形は独特です この後は、ひたすら昇るので		水で流すのが一番 この便壺の形は お掃除はしやすそう 木造家屋だと 前にはねない工夫 だったのかと考察
こちらで済ませて		探究心地中へ
	あそこまで昇るのかと 風と光の溢れる そこまで行ける 入口ゲートを入り 水の遺構があって		ちょびっと ドンデン山を話題にして 野良牛でしょうか 犬も牛もカラスも精悍な姿 余分な脂質はなさそうです
探究心天上へ		いきなり牛
	岩と岩の間を通り抜け 頭の上に大岩を置く そんな窟も見て 自然の要塞であり 修行の場所であり		なんと、高所が駄目な方 いるんですね え、高いところ程 好きでしょうって とんでもありません
ここからせり上がって		さあ、あそこに
	ため息だと思ったら ゼイゼイと息切れ？ やはり、実際に見るのが いいです 剥がされている痕が また、歴史を考えます		この腰のくびれが 取り戻せるのですか と、違った もともとないものねだりすると 神聖なものを理解できない
ため息		ヨガに励めば
	この子たちは 人懐っこくて 木の枝からこちらに来て 人の居る側の岩も 登っていきました		中ほど白く見えるのが 車を止め、降りて 入ってきた道です 緑豊かな、平野が広がり
猿もおだてりゃ		眺望
	残念なことに 翅を閉じてしまって この近くには 蜻蛉も来たのです 不心得者が捕まえようと		カメラに気づくと 自然に微笑んでくれます どの人もそうです 印象的な白いワンピースの少女 見返りを期待しない笑み 省みていつ、したろうか
天地の間を舞い		頬笑みの国
	逍遥し歴史を思います 人のあり方とは 仏の教えとは 国の力とは		滑車とロープで 石を運んで 手で受取って 石組みの補強を していました
シーギリア幻想		超古典的

　とても、崇高なものに接することができたのに、道を教えてくれたパンフレット売りにチップを渡さず
下山してしまいました。また来た際に。そして、川で水浴びする象が居た道もアヌーラさんの快適な運転で
キャンディに向かいます。太い木立が道傍にあるのですが、どの幹にも白いペンキで何か書かれています。
訊ねると、選挙の投票呼びかけです。全然違う選挙風景もまたおもしろいものでした。
道脇には椰子でできた生活雑貨も多く売られていて、タワシが非常に目についたのですが、撮影するには
車のスピードが、良すぎました。キャンディ市内には大きな湖があります。大急ぎでキャンディダンスの開催
時間に間に合ったのです。

	黄金寺院も 車窓から　　　　　　　　　　　　　　　　　キャンディアン 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　ダンス 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　日本語のプログラム 　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　をもらって
キャンディに向かって		蝙蝠が飛び交って	最初は法螺の音

ブージャの踊り	仮面の踊り	マユラの踊り	皿回し	ヴェの踊り	勢揃い

　そして、火渡りの儀式。見ながら、遥か遠く祖父が祭壇に向かって護摩を焚いていた事。法螺貝を吹き
お弟子さんたちと山を上がってきた事を思い出します。観光ではないもの。ショーではない意味。文庫番が
守ろうとしているのは何だったのかと。
　
　マハウェリリーチホテルにチェックイン。ポーターの少年はいつか日本に行ってみたいと言います。
彼が来るのはいつになるでしょう。もしかしたら孫かもしれません。私は、会えるでしょうか。その時、
どのように互いの間に共通する事違う事を感じるでしょう。
　夜食は、シャワーを使い、着替えての晩餐。その庭にも客に招かれキャンディアンダンスを舞う一座が。
再び、アトラクションと芸能の間の感興の渦に。満月を見るのを忘れてました。


２０１０年３月スリランカ�Tへ　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく