今日、配送ですが、いきなり返し箱が十箱集まっています。お隣のお父さんが、溜まってしまって一度になりました。済みませんといいながら三往復しています。どうなることかと思いましたが、何とかなりますと、配送は引き取って行きました。そして今週の配送も箱空けしてもらえましたから、帰り箱が台車の上で風に揺らいでいました。届いた品物の、今週、注文した人の全員が産直じゃが芋のほくほくコロッケがあります。二日前の母も購入したと言っていました。
　時間の調整をしながら、夜の食卓を用意します。お味噌汁は大根の葉と根、油揚げ、ター菜の最後を厚揚げと炒め煮にします。昨日多くて残した舞茸を揚げたものも混ぜました。レタスの芯に近いところとキャベツを合わせて付け合せとして、届いたばかりのプチ・べールの茹でたものに産直じゃが芋のほくほくコロッケです。帰ってくるのが、多少遅れた連れ合いに揚げたてで出す。
　私の勝利感を単純とみるか、複雑とみるか。

　花も嵐もと、春一番だといわれる不安定な天候の中を、歩ける範囲で大きめのスーパー、オリンピックに行きました。欲しかったものは無塩バター単品一個だけ、パルシステムのよつ葉のものをストックしてなかったのです。すっかりパルだけで揃えていくとストックしながら実際に国産農産物を非常に割安に手にすることができるのですが、時々、空隙ができるというか、間に合わないものがあるのが、私の世間からのズレを戻す良いお散歩。しかしおかしい天気です。香取神社の紅梅や、花王の研究所の横の白梅が曇り空に、映えています。歩くには良かったのですが、売り場の棚には無塩バターが空になっています。ここの客層は今日、集中していたのだと思います。それとも仕入れの失敗かしら。帰りがけにもう一軒比較的品揃えの多いスーパーがありますから、と家への戻り道でよりましたら、こちらは、二十箱くらいの無塩バターがあるのです。歩いて７分くらいのところだと思うのですが、何の差なのでしょう。同じ雪印です。何が理由であれ、無塩バターのみを買って、お菓子の本が開きっぱなしの我が家にもどります。

　チョコレートブラウニーをつくります。これもレシピによっていろいろです。今回はドライクランベリーも書かれていますが、ストックといえば聞こえの良い、長期保存になっている、二本組みで購入せざるを得なかった、クランベリーシロップ漬けの瓶から掬い上げたものと煎った剥き胡桃を混ぜ、地球食チョコレートとエクアドルサリネリートビターチョコを合わせて、無塩バターと一緒に湯煎します。泡立てた、全卵と花見糖、塩にチョコ・バター、篩った薄力粉とベーキングパウダーにベリーと胡桃をさっくりと混ぜて焼きます。昨日、娘からの電話で、娘は学校仲間で焼いた、やはりチョコレートブラウニーを持ってくるようです。仕事でこれない上の娘もチョコレート・ブラウニーを持たせています。これを食べなければならない、男達。私の石で割った胡桃には若干以上の殻が混ざっていますから、評価を娘と競う必要もありません。しかし、無難なバレンタインです。息子のところへは、連絡がついて娘がバイトのついでに届ける事になりました。
　悪天候ですから、お昼は国産小麦の乾うどんを茹でて、冷凍エビ・イカミックスと玉葱、人参のかき揚げ、舞茸の天ぷらと芹、葱。夜は玉葱と人参を多目にし、じゃが芋、スナップえんどう、椎茸、パル豚小間のホワイトシチューと、林牧場の豚ローススライスで、茹でた人参細切り、えのき茸、葱細切りを肉の巾に合わせて巻いて、小麦粉をはたいて、フライパンで焼いて、少し残ったうどんの汁をベースに花見糖と醤油、料理酒を足して煮詰めて照りを出したものを、半分にしてレタスを飾った小鉢に並べました。そこに当然のように白菜漬けと、べったら漬け。三人分のチョコブラウニーはお返しを待っているのです。

　東京マイコープの組合員配布の機関誌わいわいで、お漬物のあるくらしが紹介されています。もちろんインターネットでも見ることができます。いいなぁ、お漬物小屋と佐原の伊東さんをなつかしく読んでいます。そんな、広いところは望めない私は、義父の薬草煎じが終わった台所で、雪下キャベツを半分に切って、塩、キャラウェイ・シード、ローリエ、鷹の爪、ワイン・ビネガーでザワー・クラウトを作ってみます。できた頃に生ウィンナーセットを買って、食べてみたいのです。その為にキャラウェイ・シードを買ったのです。この暖かさですから、乳酸醗酵が上手くいくか様子を見ながらになりますが、狭い台所で、流しの下は傾いていますから、どうしても床に置いてしまいます。冷凍庫に身欠き鰊が入っています。これでキャベツの鰊漬けもしてみたい。麹漬けの美味しさもいいな。でも、寒い時でないとできないし。北海道では樽の氷を割って出してきて食べると聞いています。ああ。そんなことを考えると、温暖化を何とか食い止めないと、食文化の伝承が危ういことになります。え、もちろん食べることだけではないですけれど。班の人は一年中糠床を使っているということで、先日の醗酵糠床の足し糠を購入していました。教えてもらった事をヒントに私もしてみたいのです。お漬物も歯が丈夫な若いうちにと、義母は言います。流しの下にでも小さなお漬物パラダイスがつくりたい。

　そんな、夢見ながら午前中は過ぎました。、お昼は冷凍の千葉県産あさりが袋に残っていますから、エリンギ一本と、クレソンの茎だけラップにくるんで、野菜室に入れてあったもので、パスタにします。
　夜は石垣島のパインナップル缶のパイナップルを入れた酢豚です。今回はロース切り身を使ったので、酢豚にしては噛み応えが若干違いますが、仕方ありません。玉葱、人参、ピーマン、椎茸、パイン、筍水煮を用意し、塩、胡椒、料理酒、こだわりつゆ少々で下味と片栗粉をつけて、一回揚げた豚肉と強火で胡麻油と菜種油半々で炒めて、料理酒。ケチャップは無いので、パルのトマトジュース缶と、こだわりつゆ、塩、ラー油、で調味し、片栗粉トマトジュース溶き、花見糖、純米酢でからめます。この固さもいまだ習得できていないと感じます。朝のター菜の残りと一緒に蒸かしたニラまんじゅう。ニラと豆乳からつくった笊豆腐のお味噌汁。お漬物はメインではないのですが、白菜漬けに千枚漬けの最後。

　休日関係無しだった私と、これまた、世間とは異なる休日をパターンとする連れ合いは、連休といっても無関係です。ですから我が家の平常パターン？？。そんなのあるのか。
　今日は昨日のだまこ鍋のお野菜とだまこで、一人お昼は済みました。こういうお昼に半端なお漬物も私ひとりで楽しみます。夜は、昨日の残ったふーどのしゃも肉を国産ぜんまい水煮の半袋と煮ます。そこに、節分の太巻きに入りきらなかった、干瓢と椎茸の煮含めたもの２・３切れを入れて終わりにします。それから、人参の大きめの乱切りを二つ。あとは納豆です。千枚漬けと茄子の芥子漬け、油揚げとまめどんのお味噌汁。やはり大豆オンパレードの食卓になってしまいます。もう少し献立を工夫したいと、私は食卓を見ていますが、相手には、テレビで８時からのふくまる旅館を見ることが、この頃一大関心なようです。浅草が舞台ということで、あの建物はどこだとか、遠景の橋やアーケードまで、この前通ったどこそこが映っていると、物語の展開とは別なことを見ています。子供みたいだな。

　午後からの台所で怪しい動きをします。小さな人参の形に人参を６個形作り、一回水煮してから砂糖煮した艶煮にします。そして中くらいの人参一本半をすりおろして、小瓶に残っていた、前々年の金柑の蜂蜜漬けをピールとして刻んで混ぜて、国産小麦のホットケーキミックス一袋と、常盤の卵一個、花見糖を足し適当にこんせん牛乳で緩めて大きい方のケーキ型に流します。薄くなりますが、６個の人参を上に乗せて焼いてみました。この人参のグラッセを飾った人参ケーキは、江東教育を考える会のクリスマス会にどなたかが焼いてきてくださって、感激したものです。あの時はパセリも飾って本当に小さな人参畑のようでしたが、私のは焼きあがったら人参がめり込んでいます。それでもアクセントとしてきれいです。全体に人参色。
　ケーキを焼く上乗せオーブンの横に大鍋を蒸し器として、豆乳から豆腐を作ってみます。母から農事法人沖縄県海草協同組合の天然にがりをもらったのは、にがりダイエットブームのはじまりの頃で、それっきりにしてあったものです。義母は、テレビで豆乳が身体にいいと言っていたと、スーパーで遺伝子組み換えでない有機大豆の豆乳有機ＪＡＳマークＯＭＩＣのついたものを買ってきたのですが、味覚にあわず飲みきれないからと、回してきました。乾物の大豆を睨みながら、いつかはと思っていましたが、豆乳からやってみます。義父は田舎では豆腐も作って藁で縛って運べたと言います。ささかみの豆腐加工場で作った時の記憶が蘇ります。思わぬ人が滑らかな美味しいお豆腐をつくれたのでした。手作り豆腐にしては簡略なのですが流し型で蒸して、一回水に通して笊（京北スーパーのきのこセットの入っていた）に木綿布を敷いて掬い乗せて水切りをします。
　次回は、大豆から作ろうと、食器戸棚の乾物のところにまだ恨めしそうある大豆に誓います。まだまだ、１５０mlのにがりは使えそうです。
　今晩はふーどのだまこ鍋。昆布とだし用厚削りかつおで、出汁をとり調味。牛蒡のささがき、まいたけ、葱、糸こんにゃくは無いので、生芋コンニャクの１．５ｃｍ巾くらいのを細くに切って湯通しします。それから、芹は浅草で買ってあります。紙には書かれていませんが、えのき茸とまめどんも混ぜてみました。二人分には全体量が増えてますから、だまことお肉など具材は残して鍋の締めをどうするかになりましたら、なんと乾物の奥からチキンラーメンの袋が出てきました。これはふーどの鍋だってば、カップ麺よりはいいのかしら、でも最後の締めにしては結局かなり塩辛い味になってしまったではありませんか。　デザートが人参ケーキです。

　人参一袋は娘のところに押し付けましたのでもって行きました。今朝はすりおろしでごしごしと七分目残っていたものを全部すりおろしました。氷下魚出汁では朝生臭いかとハーブソルトを入れます、これをチキンブイヨンで煮て、それから、クリームシチューのもとを入れて、混ぜるのも面倒ですから小鍋の中身をすっかりミキサーに移して、ミキシング。ちょっと火を通せば甘みのあるポタージュができあがりました。チキンブイヨンと、クリームシチューの併用はくどい味になりました。お塩もきつかった。でも生臭みはなく人参スープを平らげることができました。興味津々に見ていた義母に小鍋の残りをどうぞとしました。遠慮がちによそったようで、鍋をあらおうと勢い良く水道を出してから、鍋にまだ残っていた事がわかりました。後のまつり。それぞれの気遣いが却って意思の伝わらないこととなるのは、くらしを構成しているおもしろみです。お互いにあーあしょうがないと声に出さずに凌ぐのが賢いのでしょうけれど、至らぬ嫁は、お義母さんすっかりとってくれても良かったのよと。人参まみれで言います。アップルファームさみずのりんごと天然酵母食パン。ママのジャム、ルバーブはおしまい。

　まだ、あるんですよ。でも、一桁の切り餅になりました。今年は本当に黴も生やさずに終わりそうです。昨日の配送で届いた薄揚げを約半分に切って、小さい切り餅をさらに半分にしたものを入れて、節分の時に煮た干瓢の残りでむりくりくくって、煮ます。出汁は昨日のもの。そして人参乱切りを一切れづつ、エリンギ半分を四つに切って、スナップえんどうを六個。これを薄味に煮込んで、二人分にします。それから、餃子の具だけ残りを取っておいたものを卵二個で玉子焼きにします。お味噌汁はあさり。結構粒が大きくしっかりした味でした。そして、千枚漬けの片隅にもってのほかの菊の酢漬けを飾ってみました。
　デザートというかロイズの生チョコのシリーズからのデザートです。私はお三時にも食べてしまっています。今日は運動量より完璧に摂取量のほうが多い日です。この蓄積が怖いものです。

　今日は、夕方は少し本屋めぐりもしたいと朝からおでんを煮ておきます。先週の配送のものでした。コンニャクが無かったがために延期していたものですが、ようやく今日はあるはずと煮ているのです。出汁も氷下魚の最後ということで再チャレンジ。昆布と氷下魚で取りました。そこに下茹でした大根、じゃが芋、今回は人参も、そして湯がいた練り製品を入れて、味を足していきます。料理酒、白だし、赤穂の天塩、天然醸造醤油。それからはんぺん。そしてぎりぎりで間に合ったコンニャクを湯がいてのせるのと、私のお昼用に抜き取るのとは同時。お昼を食べ終わるときには火を止めて、粉辛子を目に付くところに置いて、出かけました。お漬物とご飯は、昨日のもので間に合いそうですのでその旨をメールで連れ合いに送っておきます。夜帰宅して結局二人でおでん鍋になりました。

　オンラインパルで、二袋購入してあったものです。一袋は勢いで済んでいますが、もう一袋が長らく滞在しています。美味しかったら次回がわからないし。どうせ冷凍だからと多目にしてしまうパターンです。今日は大判餃子の皮で餃子を作っているのですが、休日の父親を買い物に誘った娘がそのまま夜ご飯も一緒ということで、足りるような足らないような、計算できないので、こういう時の数調整に揚げてみます。餃子は、ニラが無かったと浅草で買ったり、なんだかんだと、包む事は手伝う娘も作って、そうそう餃子の皮が、この頃きちんと表示通りの枚数になって、時に遊びの形の餃子もつくっていた娘は、遊びはなくなりました。焼き方も水を注いで蒸すのと、連れ合いの好みのカリカリに焼いたのと二種類です。餃子がメインです。チーズ揚げも、そこそこですが、手作りの味と、急場用の味と云う表現かしら。それでも食卓で残ったものをテレビを見ながらの手の届くところに置くとお皿は終わっています。
　人参が冷蔵庫の中にも増えてしまっています。手付かずのうちに次のがという状況でしたが、今日は細切りにして、茹でたブロッコリーの芯もラディッシュの最後の一個も細切りにして、白胡麻を煎って、擂ったものに有機のオリーブオイルと塩少し、純米酢と、そこにコールスロードレッシングも足したサラダを作ります。お味噌汁はうめてば豆腐と葱。お漬物は白菜漬けと千枚漬け、白菜の甘酢漬けの最終。
　食器を拭いて、片付けるのを手伝ってと連れ合いに言うと、片付ける場所がわからないから、拭く方が良いと言ってしてくれました。戸棚にしまうのが私。

　今回限りに弱い私は、成田食品のまめどんをきなりで購入してありました。豆もやしです。もやしは比較的好きな食品ですが、上手くくりまわさないと使いきらずにいためてしまいがちです。
　私の生涯の疑問になるのか、高校時代の生意気盛りというよりは、人生への疑問を自分の言葉で語り始めた頃、物理の先生には、色即是空ということばがあるが光が無ければ色とは存在しないのかを尋ねた事がありました。生物の先生には、もやしの光合成についてお尋ねしたのです。植物は皆光合成をして育つという説明に、ではもやしが育つのは、光がないところではないのでしょうかと、疑問がわきあがったので、挙手して聞いてみました。先生は少し調べてから答えてくれることになったのですが、今とは違って？虚弱であった私は次の生物の授業を風邪で休んでしまったのです。板書を丁寧に説明されたようですが、私は見ていないのです。もやしが育つのはどうしてなのでしょう。この疑問は、いまだ高校時代を引きずって解決していません。

　さて、豆もやしのまめどんも節分には献立ができなかったので、早く食べることを考えましょう。今夜は豚スパイシーステーキです。付け合せにしましょう。軽く湯がいて、同様に湯がいたスナップえんどうと浅野屋のガーリックバターで炒めてみます。それとレタス少々を付け合せた、ものにしましたが、味が薄いといってコールスロードレッシングをかけてます。食前にオニオンスライスに削り鰹節に天然醸造醤油でしたから、余計薄く感じてしまうのですね。スパイシーステーキは、私は何もかけなくても食べられるのですがやはり薄味だから何かと言っています。お味噌汁はふーどの野菜ボックスのチンゲン菜とうめてば豆腐。千枚漬け、白菜漬け。

　リニューアルしたえび満月。しばらくぶりでしたので二袋購入したのですが、小腹の足しに時々つまんでいます。えびの赤と海草の深緑と白い地できれいです。ひとつが二つ、二つが三つと、指でつまんでは顔を見合わせます。今日は夜は互いに外で食べましたので、テレビを見ながら、何となく、りんごや柿を剥いたり、そんなものを食べてしまいます。
　懇親会の時にタイ米の輸入が９４年にあったときの話しがでました。あちらからは、美味しいお米を出してもらっているのに、日本の味覚には抵抗があったことは、せっかく出してもらっているのに。長粒種のお米。あの時色々工夫して食べたこととやはりタイの人にはとても貴重なものだったというお話は、先日も中華街の帰りにしましたっけ。生協としても、個人としても学ぶことの多い事でした。この頃は気候の変動があっても、米不足にならないくらい、お米の消費量は落ちています。

　お昼は湯島で済ませ、雷門を回って土蔵のギャラリーで、ジュースを飲んで帰ってきました。連れ合いの前籠には電気ブラン。夜ご飯は軽いものにしようと、塩鯖一枚を半分にして焼き、九条葱とワカメと刺身用糸作りのイカで酢味噌にしたもの。それから、お豆腐、冷蔵庫でくたびれていた春菊、ワカメのお味噌汁。と思っていたら、テレビで美味しそうにぶっかけ卵ご飯で食べているのを、見て、二人とも食べたくなってしまうのです。そうすると、軽くしてみても、酢味噌は多いという状況なのに、白身の連帯感であっけなく一杯めのご飯は終わって、もう一個といいます。お替わりのご飯がそんなにありません。だぼだぼになってしまいます。駄目です。玉子焼きならばまだしもと、言ったら自分で焼いてきました。せっかくこんなに美味しい鯖なのに。身が八、皮目が二で焼くんです。だいたいコレステロールは、です。ああ、もちろん塩鯖おいしいよ。

　朝は、参鶏湯スープをベースにして、昨夜のゆで玉子と蕪を煮込んだスープにしました。天然酵母パン、柿。参鶏湯はお昼に玉葱を足した、カレースープになったカレーうどんで終了しました。我が家では、延べ人数では１３人分の食となったということです。鶏一羽をスープにして食べるのを一時にするなら、１０人前後いても良いのだろうと思いました。

　夜は太巻き寿司を作ります。というのは正確ではないですね。寿司ものは義母に任せっきりです。具は私が用意します。冷凍してあった干瓢を戻し、岩手乾し椎茸も戻して煮ます。少し、これらは花見糖で甘めの味も足します。そして、ズワイ蟹足ボイルを解凍、マグロブツ用も細巻き用に溶かします。干瓢と椎茸が煮えたら、玉子焼きを作って、お米を研いで、義母にお酢の調合を声かけします。ほうれん草を茹でてもらったものも入れて、巻くのは義母、義父と私が、じっくり手元を見つめます。私は学ぼうと、義父は早くできないかとそれでも具を真ん中に、海苔の端はきれいに巻けて、さすがに年季が違います。海苔を袋からだして巻き簾にのせるのは手伝いますが、私は、生姜の甘酢漬けや白菜漬け、そして、簡単なレタスとトマトと、ブロッコリーのサラダを大中小の入れ子になった、葉っぱの形の食器に盛ります。これは、生き物が好きだった野村圭祐さんを偲ぶ器。お吸い物は木綿豆腐と葱。銚子産の目刺も焼いてみました。スーパーで買ったものとの味の違いに義母は驚きながら食べています。
　今夜は大豆がおつまみです。　

　宮城産生食用牡蠣で、牡蠣フライをします。今回は二袋とも大粒のもので揃いました。小粒の三粒は台所に立ったままレモン醤油で流し込んだ、業師がいたのです。えへっ。ゆで玉子を二つ作り、一つは玉子切りで縦横、に切ります。今週は、常盤の赤玉の十個入りです。きゅうりのピクルスを細かく刻んで、マスタードとマヨネーズに混ぜてタルタルソースができています。雪下キャベツの千切り、ふーどのクレソンと国産レモン。牡蠣は小麦粉をまぶして、溶き卵、そしてパン粉をつけます。今夜はスープが参鶏湯のをベースにしてター菜と葱を足した野菜スープにしましたが、こくのあるものですから、食前にはさっぱりとしたものとして、木綿豆腐小分けパックの片方を、八個に切り四つの小奴の小皿を二つ。刻み葱と削り鰹節、醤油。これで、ビール。牡蠣フライは上出来です。山盛りの千キャベツに大粒の牡蠣が五個づつ。今週で、パルシステムでの生食用牡蠣は約一年お別れになるのです。今年度は、どれも美味しいものでした。得に今回のものは大粒で食べでがありました。ホームページを読んでいる母から、あんた達は少し食べすぎじゃないのと言われているのですが、この満足感。タルタルソースも残らずに終わりました。

　娘二人のお米を購入することになって、今日の配送分を取りに娘が学校帰りに来ます。この数をあてにして、いよいよお餅のあるうちに作りたかった参鶏湯をつくります。これは、家族の中では一番最初に韓国に２０年近く前に行った母が、感激とともに語って以来、いつの日か食べてみたいと願っていたものでした。まさか自分で作って食べる事になるとは思っていませんでした。だから、やはり適当なものになります。だって、今回作ることになったのは、１１月に予約していた丸鶏の存在を無視して、クリスマスに愛媛に出かけてしまい冷凍庫に丸ごと入っているのを、眺め続けて、なんとか成仏してもらう食べ方を考えたのです。
　ふーどのしゃもガラスープの最後も使い切ってしまいましょう。朝から解凍していますが、さすがに丸体はなかなか溶けません。三時過ぎて、半解凍を水洗いしてお腹の中まで、何回も洗って、いろいろなものを詰め込みます。もち米、クコの実、松の実、にんにく一かけ、生姜、葱の千切り、そして、上越のはし餅、それから、百合根も入れてしまいましょう。塩も具に摺りこみます。あら、秋のむかごも残っています。
　みんな、お腹に詰め込まれて、パンパンになっています。詰め込みながら、かなり溶けてのびるようになりました。楊枝で穴を塞いでと、レシピには書いてありましたが、竹串三本を渡さないととじません。これを、まずステンレス鍋でたっぷりの水とガラスープで煮ます。高麗人参は残念ながらないのですが、ガラスープには滋養のものがこってり入っています。
　少し寒さが戻ってきました。何回か表面の脂とあくを除いて、もう鶏はほろほろと崩れていきます。少し、野菜も欲しいので、クッパを思い浮かべて、大根・人参の薄切りと葱の斜め切りをスープに入れて煮込んだものを大きい土鍋に入れ替えて、食卓にガスこんろを出して準備ができました。
　おかしいのは一旦夕食の済んでいた義母も食卓についていることです。一体どう煮えたかと見たくてといいますが、食器を並べて、一緒に楽しむことにしました。
　もっとおかしいのは、普段は、骨付き肉も好きじゃないという連れ合いが、母親が美味しいねといい娘がはしゃいでいると、何も文句は言わずに、結構食べているではないですか。午前中の打ち合わせで、年代の差がくらしの中でぎくしゃくするかと、悩んでいた私は、この世代を超えた食べる楽しみに力づけられ訴えます。何か解決策も出てきそうです。鍋の効用かしら。
　切干大根の残りと、白菜の甘酢漬けにコチジャンを混ぜたキムチの偽装を出します。いまいちだったキムチもどき。